ひと月ほど前に先輩から電話があり、仙台でベトナム料理を食べさせてくれるお店を知らないかとのこと。あいにく知りませんし、おそらく仙台ではベトナム料理専門店は無いでしょうが、アジア系に枠を広げればあるかも、ということでネットで評判の良さそうだった「チョロン」というお店を調べ、私は行ったことがありませんが、という注釈付きで先輩に教えて差し上げました。
その後先輩はそのお店を夜に利用したらしく、なかなか良かったので今度昼飯を食べに行こうと逆にお誘いを受けてしまいましたが、そこまで言われれば私としても当然気になるわけであります。
サンモール一番町青葉通り角のマクドナルドに隣接するビル２階奥にあるそのお店。エレベーターを使わずに階段で行かないとたどり着けない、という先輩の言葉通り少し入り組んだ場所。
このビルはなんとなく懐かしいです。以前は何が入っていたのでしょうか。思い出せませんが、確か私たちが若い頃から存在するビルですし、隣のマクドナルドもおそらく25年以上は経つはずです。
ベトナム・タイ料理を得意とするこのお店は、数年前にオープンして以来女性を中心に昼も夜もなかなかの人気だそうで、同じオーナーが近隣にも同系のお店を何店か構えているようです。
さっそくいただいたのが日替わりで提供される「今日のアジアごはん」である「タイ風豚肉のスパイシー炒めかけごはん目玉焼きのせ」。一度見ただけではまったく暗記できない長い名前です。
日本米かタイ米を、また辛さも選べるというので、タイ米の辛さをデフォルトでお願いしましたが、これが私の好みど真ん中で、個人的にはとても美味しくいただきました。やわらかい豚肉と、玉ねぎやパプリカも甘みが感じられるよう実に上手に香ばしく炒められています。また、添えられたマイルドな酢や魚醤（ナンプラー）を振りかけるとさらにコクと旨みが増してくるのです。この系統の味を私は好きかもしれないと、あらためて認識してしまったのであります。
洒落たアジア風のインテリアに加え、てきぱきと動いて会話の際にはキチンと私たちの目を見てくれるスタッフの皆さん。オーナーの意思が全体的に伝わっている印象を受けました。サラダと熱々のスープが付いて800円という価格も、これなら私は喜んで支払います。
だろ？と先輩の誇らしげな笑み。なるほど、これなら他のメニューも食べたくなりますね。
