下戸のオキテ

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何を隠そう、私は「下戸」であります。それも、シャレにならないくらいの相当な下戸なのです。ブログには「お酒」の話題は一切登場せず、お気付きの方もいらっしゃったかもしれません。

おそらく、生まれつきそうでした。といっても、生まれてすぐに飲み始めたわけではありませんので正確なところは分かりませんが、ものごころがついた頃にはコリャ駄目だと思ったのです。アルコール類を口に含み、少しでも喉に流し込むと数分後には顔が真っ赤っかで、それをさらに進めると心臓が一気にエイトビートを刻み始めるのです。この鼓動は相当に疲れます。

訓練すれば飲めるようになるよ、などとよく言われて試してみたこともあるのですが、訓練にすらならず、危険な状態に近づくばかりです。病院などで注射をする際に脱脂綿でアルコール消毒をするのですが、その部分が赤くなるのを見て看護師さんもよく苦笑いしていました。

どのくらい飲めないかというと、ビールならおちょこに二~三杯、日本酒やワインなら小さじで二杯程度、蒸留酒系なら蒸発する香りだけでも十分ぺろんぺろんになることができます。まったくお話しにならないわけですが、人生も半ばを過ぎて、この体質は諦めざるを得ません。

少し困るのは飲み会の時なのです。昔から付き合いのある友人知人は理解してくれていますので、勝手にウーロン茶などをオーダーしてくれたりするのですが、初めての方が同席している場合などは一から申し開きをしなければなりません。しかし、場が進むにつれて、「あれ?ちみぃ、本当に一滴も飲んでないのぉ?」と言われるほど騒いでいますので始末に負えません。

風呂上りのビール、レストランでワイン、寒い冬に熱燗などなど、すべてが憧れなのですが、私の場合はノンアルコールドリンクで代用するしかありません。お酒の好きな先輩からは、「オマエは人生の半分を損している」と言われたりするのですが、飲み会にも車で出掛ける私に送ってもらう帰りの道すがら、「いや、酒は飲めない方がいい」などと言い分が変わります。

下戸で得することはほとんどありませんが、唯一、飲酒運転だけは可能性がありませんので、飲み会では送迎役で引っぱりだこです。って、これ、決して得ではないのかもしれません。

このまま一生飲めずに終わるのか、あるいは突然変異で飲めるようになるのか、それは神のみぞ知るといったところですが、何はともあれ、今晩も風呂上りに、くぃ~っといきますかね~。

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