こだまのどら焼

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突然ですが、このマークをご存知でしょうか。私はコレを見ただけではわかりませんでした。

いつからか「スイーツ」と呼ばれるようなった甘系のカテゴリーを抜きに日本の食文化は語れないほど、昔に比べればはるかに多くのお菓子が様々なお店で提供されるようになりました。私が子供の頃、洋菓子と言えば「シュークリーム」や「エクレア」、「ゴーフル」や「ショートケーキ」ぐらいなもので、和菓子は「ようかん」や「モナカ」「大福」、そして「どら焼」でしょうか。

昨今のどら焼事情は、塩釜の榮太楼に代表される「なまどら焼」が主流を占めているようにも見えますが、やはり昔ながらの小豆(あずき)餡のどら焼を忘れるわけにはいきません。そして仙台のどら焼で、おそらく最も知られているのが今も「こだまのどら焼」なのだろうと思います。

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私にものごころがついてから初めて食べた「どら焼」はもち入りどら焼で、その美味しさにとても驚いた記憶がありますので、この「こだまのどら焼」が初体験だったのでしょう。それ以来「どら焼」とはもちが入っているものだと思い込んでいたのですが、どうやらそれは間違いでした。

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「こだまのどら焼」では和洋折衷シリーズの生どら系もラインナップに揃えているようです。まっ茶はほんのり苦くてこれはこれで美味しいのですが、もともと生クリームがあまり得意ではないのと、加齢とともに「あずき」の美味しさを再認識している身としては、やはりオリジナルに一票なのであります。小さい頃、兄貴から「オマエはバカだからアンコをいっぱい食べなさい」と言われてから、「あずき」を食べると頭が良くなると洗脳されているからなのかもしれません。

「株式会社 こだま」。設立は昭和23年だそうですから、もはや60年選手なのですね。さほど店舗数も広げず、どちらかというと地味に、そして堅実に営業を続けている印象を持つのですが、これまでどれほどの「どら焼」が焼かれたのでしょうか。おそらく「こだまのどら焼」というフレーズは、これから先も永い間私たちの頭から離れることはないのだろうと思います。