チョッパーな二人

ここ2日間の運転疲れが出たせいか、今日は朝寝坊でノープランな一日でありました。そこで、このところサボっていたレコード整理をいそいそと再開してみたところ、またまた懐かしい盤が。

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ルイス・ジョンソンとジョージ・ジョンソンの兄弟が中心となって結成されたアメリカのファンク&ソウルバンドである「ザ・ブラザーズ・ジョンソン」の、’78年リリースのレコード。

このバンドで中心となっているのが有名なベーシストの一人であるルイス・ジョンソン。彼はスラップ奏法(チョッパー)の第一人者で、このバンドの出現以降この奏法はまたたく間に音楽界へ広がりを見せました。

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おそらく、ベースという楽器はバンドにとって実は非常に重要なパートで、ドラムとベースがしっかりしていれば、あとは何とかなるものだと思われます。しかしルイス・ジョンソンは普通の弾き方だけでは物足りなかったのか、親指で弦を叩いたり、指で引っ張って弾いたりということを始め、このテクニックが驚異的だったのです。そのパーカッションの一種のような奏法は「嵐の親指」とも呼ばれましたが、それに異議を唱える男も。

「グラハム・セントラル・ステーション」という、これまたファンク&ソウルバンドのリーダーであるラリー・グラハムというベーシストです。彼はルイス・ジョンソンより9年早く生まれていますし、実際にこの奏法を生み出したのは自分であると言っているようです。

確かに楽曲のリリース順で追うと彼の言う通りかもしれませんが、いずれにしてもこの二人の功績は大きく、今でもマシンガンのような彼らのプレイには度肝を抜かれます。かなりファンキーで脂っこい楽曲ですので、胃のもたれには十分にご注意ください。